Cybexとは、各国・各機関が互いにサイバーセキュリティ情報を交換・共有するための国際標準で、Recommendation ITU-T X.1500として勧告化されています。 インターネットが普及した現在のサイバー社会では、ウィルスなど、悪意あるソフトウェアは瞬時に国境を越えて伝染してきます。これに対し、従来、各国・各機関が独立してサイバーセキュリティ情報を保持していたため、サイバーセキュリティレベルが著しく低い地域も存在していました。また、その情報を記述する書式も完全には統一されていなかったため、各機関の間で情報共有するのも容易ではありませんでした。その結果、それらのセキュリティレベルが低い地域のコンピュータが悪意のあるユーザーのコントロール下に入り、サイバー社会全体に攻撃を仕掛けるボットの温床となっておりました。 このセキュリティレベルの格差の問題を解消すべく、今後のサイバー社会では、各国・各機関が互いに連携して情報共有をすることが必要不可欠になります。このサイバーセキュリティー情報を各機関の間で迅速に交換可能にするための国際標準こそがCybexであり、2011年にRecommendation ITU-T X.1500として勧告化されました。本勧告は潮流を作るものであり、また、現在のセキュリティ情報交換の最先端を指し示すものであり、本勧告自体が新規技術を定義しているわけではありません。Cybex関連の活動が活性化すれば、セキュリティレベルの格差を解消するのみならず、各機関のセキュリティ対策業務の負荷が大幅に軽減されることが期待されています。

NICTでは、Cybexの標準化活動に積極的に参画し、情報通信社会における全世界規模でのセキュリティレベル向上を牽引していきます 情報通信研究機構では、情報通信ネットワーク上でのセキュリティ情報を交換するための技術であるCybexと、それに関連する標準化活動に積極的に取り組んできています。現在においても、Cybex関連技術の標準化を行うITU-T Q4/17においては、Associate Rapporteur、Editorを担当するとともに、実際にCybexの実装実験を行っています。

本ページでは、我々の目から見たCybexの現状をご紹介いたします 本ページでは、我々の我々の目から見たCybexの現状をご紹介いたします。このホームページを通じ興味をもたれた方、Cybexの標準化活動に携わりたい方、情報交換をしたい方など、お気軽にご相談ください。 但し、本ページのコンテンツは、我々の主観に依存しているため、正式な標準化の状況・見解については、ITU-T Q4/17のページを直接ご参照ください。

サイバーセキュリティ情報の交換を促進する

CYBEXの概要

CYBEXは情報を交換する標準インターフェース・技術を定義しており、X.1500はその概要を示したものです。CYBEXには情報フォーマットや交換プロトコルなど、様々なレイヤの技術が含まれます。

CYBEXに貢献する

NICTの活動概要

NICTでは、サイバーセキュリティ情報のフォーマットや情報を発見する技術など、各種のCYBEX関連技術の研究開発を進めています。これらの活動は学会発表しているほか、国際標準という形で成果展開しています。

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コンタクト

CYBEXの活動に興味のある方、情報交換をしたい方は、お気軽に下記にご相談ください。

組織名 国立研究開発法人 情報通信研究機構 / NICT
部署名 サイバーセキュリティ研究所サイバーセキュリティ研究室
電話番号 042-327-5862
郵便番号 184-8795
住所 東京都小金井市貫井北町4-2-1
Email  takeshi_takahashi [at] nict [dot] go [dot] jp
ファックス 042-327-6634
Web http://www.nict.go.jp

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